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インターネットでお坊さんを注文してはいけない [その他色々]

今日、12月8日は「成道会(じょうどうえ)と言って、お釈迦さまが悟りを開かれた日とされ、仏教徒にとって非常に大切な日です。

昨年(2015年)の12月8日にはインターネット通販大手の「商品」として僧侶が出品され、社会を賑わしました。けれど実はそれ以前から、僧侶をインターネットで派遣する仲介業者は存在しましたし、菩提寺の無い喪主に葬儀社が僧侶を紹介することもありました。

いたしかたない部分もありますし、私自身もそういったご縁で繋がった方もいます。どんなご縁であっても信頼関係が生み出され、その後に親しくなってお寺の行事に出席して頂いている方もあり、それはとても有り難いことです。

私はそれでもなお、インターネットでお坊さんを注文すること、また見ず知らずの僧侶を紹介してもらうのは、極力避けるべきだと思っています。理由は3つあります。
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1:ギャンブルを避ける
葬儀は人生に必ず1回だけの儀式です。その大切な儀式に、どんな僧侶がやってくるか分からないギャンブルを避けるべきだと思います。もちろん良い僧侶がやってくる可能性もありますが、そうでない場合も少なくありません。

先日、お子さんを亡くした若い夫婦が、葬儀のために「インターネットで僧侶を注文」しました。当日やってきた僧侶は淡々と挨拶をし、淡々と読経をし、帰っていったそうです。若い喪主は「なんのために僧侶が必要か分からない、もう僧侶は呼ばない」と言っていました。

ですので、信頼できる僧侶に直接頼むのが望ましいのです。


2:余計な出費を避ける
細かくは書きませんが、仲介者が存在することによって喪主は余計な出費をすることになります。野菜を生産者から直接購入するのと様々な流通経路を経て購入するのとでは、価格が異なることと似ています。

お布施は非常に高額だと思っている方も多いでしょうが、そもそも「料金」や「サービスの対価」とは性質を異にしています。本当に困っている状況を僧侶に相談すれば、心ある対応をする者もおります。

ですので、良心的な僧侶に直接頼むのが望ましいのです。


3:違う目的に使われることを避ける
喪主としては仏さまにお供えすると思って包んでいるお布施。お寺の護持、仏教を伝える活動、慈善活動などに使われて欲しいと願われているものが、一般企業に渡るという問題があります。

お寺で専業で成り立っているのは約3割です。あとの7割は、副業やアルバイトで生計を立てたり、お寺の維持修繕費を賄っています。儲からないから止めた、ということは出来ないのです。
一般企業は会社法人ですから、利益を出すのが目的です。仕組みや理念の違う両者が、「お布施」というひとつのものを、利用者に明確にされていない割合で分け合うのは不自然なことだと思います。

たとえば「お布施は〜〜円程度で、当社への仲介手数料は〜〜円です」と明示されるのが望ましいと私は考えています。そうなれば、お布施はお寺にお供えされ、仲介手数料は会社に入り、それぞれ本来の目的に使われるからです。

ですので、お布施を本来の目的に使ってくれる僧侶に直接頼むのが望ましいのです。


まとめ
3つの理由を述べながら、「僧侶に直接頼むのが望ましい」と繰り返しました。
「でも坊さんの知り合いなんかいないし、探す手間なんかかけられない」と思われるかもしれません。

けれど、この記事を見つけたあなたなら、インターネットでお寺や僧侶を探すことは難しくないはずです。今は宗派や寺院もネットで積極的に情報発信をしています。お寺のHPを見れば、考え方や人柄を前もって知ることが出来ます。

もしインターネットが苦手な方は、地図を見て下さい。お寺は新設や移転や消滅する可能性が低いので、目印として地図に掲載されやすいのです。日本にはコンビニの1.6倍ほどの寺院がありますので、必ず見つかります。
実際にお寺の様子を見た方が、PC画面を通すよりも直接的にお寺や僧侶の雰囲気をつかめることでしょう。

1で「ギャンブルを避ける」と書きました。たとえばあなたが家を買う時、不動産屋さんに「任せるから適当に頼むよ」とは言わないでしょう。場所を考え、間取りを検討し、熟考に熟考を重ねる手間を惜しまないはずです。
それと同じ……とまではいかないかもしれませんが、少しばかりの手間と時間を使ってください。良いお寺、良い僧侶との出逢いは、葬儀や法事の時だけでなく、あなたや家族の人生をより良いものにしてくれるのですから。


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