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2017年5月の法語 [月々の法語]

大信心は仏性なり 仏性すなわち如来なり
The great entrusting heart is itself Buddha-nature.
Buddha-nature is none other than Tathagata.


今年の法語カレンダーは、2009年以来8年ぶりに、親鸞聖人の和讃(わさん)が題材になっています。和讃は七五調の和語の歌で、平安時代に流行した「今様(いまよう)」と形式は同じですが、仏・法・僧伽を讃嘆したものが特に「和讃」と呼ばれます。
また、カレンダーでは4行ある和讃の2行が記されていますので、まずは全体像をご紹介します。


信心よろこぶその人を 如来と等しと説きたまふ
大信心は仏性なり 仏性すなわち如来なり


<ことばの意味>
信心:阿弥陀仏より回向されたもの
如来:ほとけ、悟りをひらいた存在
等し:親鸞聖人は「(如来と)等し」と
   「(弥勒に)同じ」という使い分けをされる
仏性:仏のさとりそのものの性質

miroku_bosatsu_zou.png


<現代語訳>
信心をよろこぶ人を、如来と等しい人であると説く。
大信心は仏になる因子に他ならず、この因子そのものが如来なのである。


<私のあじわい>
先日、横浜市中区の三溪園に初めて行ってきました。存在は知っていたものの、近いせいかなかなか足が向かなかったのですが、何人かの方から「良いところよ」とお聞きし、重い腰を上げました。
http://www.sankeien.or.jp


三溪園は明治元年(慶應4年)生まれの実業家、原三溪によって造られた庭園ですが、まるで自然豊かな地方に旅行に行ったような気分を味わえ、「横浜市内にこんな場所があったのか!」と驚いてしまいました。


庭園も見事なのですが、原三溪が全国各地から移築した歴史的建造物も素晴らしく、国や市の文化財として指定されているものも多くあります。
紀州徳川藩の別邸であった建物や、織田信長の弟 有楽斎が建てた茶室や、白川郷の合掌造りの家など、国の重要文化財に指定されているものが多くあります。


その中に、大きくはありませんが、見事な彫刻が施された建物がありました。ボランティアのガイドさんに案内して頂いたのですが、その方がお堂の扉に彫られた彫刻を指して「何に見えますか?」とクイズを出してきました。


一般の方は「天女?」と答えるのでしょうが、私もそこはお坊さんの端くれ、「迦陵頻伽ですね」と答えたらガイドさんはビックリ! 種明かしに自己紹介をすると、納得をされていました。


さて、この建物、元々は京都の天瑞寺にあったもので、豊臣秀吉が病を患った母親のために建てた寿塔の覆堂です。寿塔とは生前に建てられた個人のお墓で、覆堂はそのお墓をカバーするお堂です。この覆堂が移築されたので、現在はお墓は剥き出しになっています。


なぜこの建物に注目したかというと、この覆堂が天下人であった豊臣秀吉が、母の病気平癒を願い、またおそらく死後も安泰であって欲しいと願って建てたものだという点です。ちなみに秀吉は、母の三回忌には京都の東寺の大塔と、大阪の四天王寺を再建していますが、これも死後の世界での安泰を願ってのものでしょう。


今も昔も、健康で長生きして欲しいという思いは当然あります。そして、死後の問題も決して見過ごすことはできません。仏教の言葉だと「後生の一大事」と言いますし、看取りの医師や看護師が、最期を迎える多くの方が、没後の不安(スピリチュアル・ペイン)に苦しめられると仰っています。


母親のためにこれだけのことをして、秀吉は安心していたのでしょうか。それとも一抹の不安を抱え続けていたのでしょうか。その真意は分かりませんが、これだけのことをできない一般の人々にとって、「後生の一大事」は大きな不安に支配されていたと思います。


しかし親鸞聖人は、阿弥陀如来から信心を賜った者は、次に仏さまになる弥勒菩薩と同じ位にあるのだ、だから仏さまと等しい存在なんだ、と和讃で説かれます。この言葉で大きな安心を得て、多くの方が「後生の一大事」から解放されていったのだと思います。

向源2017 [死の体験旅行]

毎年ゴールデンウィークに開催されている寺社フェス向源。

今年は中目黒の日蓮宗 正覚寺さまで開催。

私ももちろん例年通り、「死の体験旅行」で参加させて頂きました。


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で、「死の体験旅行」はさておき、こちらは人気コンテンツ「お坊さんと話そう」の会場。

なんと今年はキリスト教プロテスタントの牧師さんも参加してくれたそうで、「お坊さん&牧師さんと話そう」に進化していました Σ(゚д゚|||)


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こちらは境内に飾られていた「万灯」と呼ばれるもの。

日蓮宗の宗祖、日蓮聖人の命日法要であるお会式で用いられるのだそう。


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本堂では、これも人気コンテンツ、超宗派の声明公演が行われました。

まずは写真の日蓮宗、木剣加持。

あとは写真はありませんが、天台宗の声明、真言宗の法楽太鼓と続きました。


印象的だったのは、この声明公演が終わった瞬間、参加されていたおばさまたちが「すっご〜〜〜い♡」と歓声を上げスタンディングオベーションをしたこと。


法要ですよ、お経ですよ。

それが終わった時に「すっご〜〜〜い♡」って初めて聞きました。

でも、その歓声が上がるのも納得の迫力です。

全ての方に、一度はご参加頂きたいと心から思っています。


今年の向源は、秋に京都でも開催されるとのこと。

その京都開催も、来年の向源も、今から楽しみです (^_^)


2017年5月号 [和庵だより]

◇ 気持ちのリレー ◇
 ご縁の方に言われてようやく知ったのですが、横浜市広報の神奈川区版に、昨年十二月から継続して「おてらおやつクラブ」について掲載して頂いていました。毎月第2水曜日に、少しずつですが支援させて頂いていますが、五月はちょっと豪華になりそうです。
 この春、神戸と広島のそごうで「バウムクーヘン博覧会」が開かれ、そこで神戸スイーツ学会さんが募った寄附を元に、ユーハイムさんがたくさんのバウムクーヘンを提供してくださいました。
 多くの方の少しずつの善意が集まり、大きな流れになって、受け取る側も心が暖かくなる。なんだかとても良い、気持ちのリレーがつながっているように思います。
 今では色々なNPOや公益法人がありますが、お寺の元々の役割のひとつが、こうした善意を取りまとめ、必要な方に再分配していくものだったように思います。
 大きなことは出来ませんが、コツコツと続けていこうと思っています。
◇ お芝居のお知らせ ◇
 二〇一四年に坊守が出演し好評を博した「燐寸(マッチ)」が、各地の演劇鑑賞会に招かれ上演いたします。基本的に演劇鑑賞会の会員向けですが、一般向けチケットが若干出ますので、観劇ご希望の方は なごみ庵までお問い合わせ下さい。どの会場も一般五五〇〇円です。
・相模原 南市民ホール    六月十五日(木) 十九時  十六日(金) 十四時
・厚木 市民文化会館     六月三十日(金) 十四時・十八時三十分
・横浜 県民共済みらいホール 七月四日(火) 十九時  六日(木) 十三時
               七日(金) 十三時・十九時  八日(土) 十三時



△ お 知 ら せ △
@5月6日(土)〜7日(日) 寺社フェス向源
6日:中目黒の正覚寺さまでの開催
7日:京浜四大本山(増上寺・本門寺・川崎大師・総持寺)での開催
@5月16日(火)ひとり暮らしの会 参加費1000円
2月に開催した「ひとり暮らしの会」を再び行います。今回は季節のお弁当を食べながら、
自己紹介や近況報告をしつつ、お昼のひと時を過ごします。お弁当の予約がありますので、
4日前の5月12日までにお申し込みください。ひとり暮らしじゃなくても参加OK(笑)
◎お盆の法要について
なごみ庵では7月・8月ともお盆法要を厳修いたします。次号6月号に法名用紙と詳細を同封いたしますが、日程は以下の通りですので、どうぞご予定ください。
・7月16日(日)10時30分〜
・8月13日(日)10時30分〜
◎死の体験旅行 5月17日(水) 豊島区 金剛院
3〜4月は下記のメディアに掲載が続き、現在予約が困難になっています。ご了承ください。
掲載メディア:日経スタイル/朝日新聞埼玉版/AFP通信/婦人画報4月号
◎自死ご遺族分かち合い 5月25日(木)10時30分 築地本願寺
◎神之木地区センター写経会 毎月第1・3(火)18時30分(変更の場合あり)