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グイン・サーガで大発見! [その他色々]

小説『グイン・サーガ』をご存知でしょうか?
私が読み始めたのは中学生の頃なんですが、私が44歳になった今でも続いている超長編大河小説で、その巻数はなんと本編142巻、外伝27巻となっています。

中学、高校、大学、社会人、出家後と読み続け、2009年に著者の栗本薫さんが亡くなって未完の大作となるのか…と思っていたら、遺志を受け継ぐ2人の作家、五代ゆうさんと宵野ゆめさんによって物語が紡ぎ続けられ、まさにネバー・エンディング・ストーリーの様相を呈しています。

栗本薫さんは56歳という若さで亡くなったのですが、晩年は闘病をしながら執筆活動を続け、作品の中にも宗教的、仏教的な描写が増えていきました。すでに僧侶となっていた私は物語を楽しむだけではなく、栗本さんの中で研ぎ澄まされていく宗教性にも関心を持って読み続けていました。

さて、タイトルの「大発見」ですが、つい先日発刊された最新刊、142巻『翔けゆく風』の表紙を開いた時のことです。この作品の特徴として、表紙を開くと詩のような文章が書かれいることが多いのですが、まずはそれを引用させて頂きます。

 光明栄光 きわみなき
 ミロク尊者を 仰がなん
 濁世乱世の ちまたより
 光の王の み名のもと
 地上楽土の 途たずね
 人天の罪 みそなわし
 慈悲なる願を 建てたまい
 清き誓いぞ 守らなん

この詩の後に「新ミロク教徒のためのミロク頌歌(一)」と書かれています。
この作品では近年「ミロク教」という宗教が登場し、主要キャラクターがその宗教都市を舞台に冒険を繰り広げていますが、この詩はミロク教の歌の形式のお経、という位置づけでしょう。

miroku_bosatsu_zou.png
そもそも「ミロク」という言葉が仏教の「弥勒菩薩」から来ているのは明らかですが、私が発見したのは実際のお経との類似です。

浄土真宗の宗祖、親鸞聖人が書かれた「正信偈(しょうしんげ)」の現代語訳「しんじんのうた」というものがありますが、その冒頭8行はこうなっています。

 ひかりといのち きわみなき
 阿弥陀ほとけを 仰がなん
 法蔵比丘の いにしえに
 世自在王の みもとにて
 諸仏浄土の 因たずね
 人天のよしあし みそなわし
 すぐれし願を 建てたまい
 まれなる誓い おこします

いかがでしょうか。
説明も不要かと思いますが、言葉がそのまま使われている部分を赤、意味合いとして重なる部分を青にしました。3行目だけちょっと違いますが、筆者の五代ゆうさんは、確実に「しんじんのうた」を参考にしていると思われます。

自分が子どもの頃から大好きで読み続けている小説と、一所懸命に伝えている仏教に、これほどハッキリした接点ができて、とても嬉しい気分です。

五代さん、有り難う!

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