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2018年5月号 [和庵だより]

◇ 耳に十四の心 ◇

タイトルを見て「聴」の字がパッと思いついた方は、クイズが得意な人かもしれません。
耳偏に十四の心と書くと、漢字の「聴」になります。音を「きく」という字は聞・訊・聴とありますが、「聴」はその中でも「まともに耳を向けてきく、耳を澄ましてきく」と辞書『漢字源』に書かれています。

私がカウンセリングに初めて触れたのは、僧侶向けの勉強会に講師としていらしていた、カウンセラーの富田富士也先生でした。富田先生は「人の話を聴くというのは、自分の心に多くのヒダを作って、そのヒダに相手のやるせない気持ちを染み込ませていくのです」とおっしゃいました(だいぶ前の記憶なので、詳細は異なるかもしれません)。
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人の悩みをきくことを「傾聴」と言います。また浄土真宗で法話をきくことを「聴聞」と言います。どちらも「聴」の字が入っている通り、ただの音声や情報としてきくだけでなく、自分の心に相手の苦しみや仏さまの教えを沁みこませてゆく…そんなきき方ができた時こそ「聴」の文字がふさわしいのでしょう。

また、カウンセラーや僧侶でなくても、人がこの世界で生きる上で他者と関わらずにはいられませんから、「聴く」姿勢を頭の片隅に置いておくのは大切なことだと感じます。その姿勢は、外での人間関係だけでなく、家族との会話でも潤滑油の働きをしてくれます。

とはいえ富田先生も、年ごろのお嬢さんの言葉につい「傾聴モード」のスイッチが入ってしまった時、娘さんは敏感に感じ取って「私と話す時はカウンセラーはやめて!」と言われてしまったそうですから、なかなか難しいことでもあります。

4月は、なごみ庵に普段以上に多くの相談がありました。しっかりと「聴く」ことができただろうか、安心していただけただろうか、ということが気がかりです。


△ お 知 ら せ △

◎新リーフレット完成!
長年デザインを変えていなかった なごみ庵のリーフレットですが、パソコンに付きっきりになって新しく作成しました。

内容は大きく変わっていないものの、表面にご本尊の写真を載せ、また住職・坊守のイラスト以外の絵を、友人の曹洞宗僧侶の作品を使わせていただきました。

寺報に1部ずつ同封させていただきます。ご友人やお知り合いに差し上げたい方がいらっしゃいましたら、どうぞお寺までご一報ください。

◎神奈川区 寺院にて 「恵信尼ものがたり」5月3日(木祝)13時
現在満席となり、キャンセル待ちになっております。

◎寺社フェス向源 中目黒 正覚寺さまにて 5月5日(土祝)

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 墓参&バスツアー 5月20日(日)
例年4月上旬に開催しているバスツアーですが、今年は5月20日に開催いたします。
ご興味のある方、ご参加ご希望の方は、お寺までご連絡ください。

◎ひとり暮らしの会 なごみ庵にて 5月29日(火)11時 参加費1000円

昨年の11月以来、半年ぶりの開催です。お昼ご飯をご一緒しながら、交流を深めます。
準備の都合上、4日前の5月25日までにお申し込みください。

◦死の体験旅行 5月14日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 5月24日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)

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