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おてらおやつクラブ グッドデザイン大賞! [その他色々]

当日(2018.10.31)にFacebookで速報を流しましたが、改めて「貧困問題解決に向けてのお寺の活動 おてらおやつクラブ」がグッドデザイン賞、しかも大賞を受賞したことについて、詳しく記します。
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アルファベットの「G」がナナメになったグッドデザインのロゴ、日本で目にしたことが無い人はいないと思います。その名称どおり、「良いデザイン、素晴らしいデザイン」の製品に贈られる賞と思っていましたが、最近では製品の背景にある思想が評価されたり、活動や取り組みといったものも賞の対象になるのだそうです。

2018年の審査対象数は4789件の製品や活動。
その中から1353件がグッドデザイン受賞。
さらにベスト100が選ばれ。
大賞候補が6件に絞られ。
差のつかなかった2候補による決選投票。
そして大賞に輝いたのが「おてらおやつクラブ」だったのです!!

決選投票の残ったもうひとつの候補は、台湾の企業が展開する電気スクーター。
街中に数多く存在するステーションで容易に充電やバッテリー交換ができ、排気ガスも発生しないなど、製品プラス社会性といった部分が評価をされたようです。


さて!
「おてらおやつクラブ」ですがこれは奈良の浄土宗 安養寺(あんようじ)の住職 松島靖朗さんが始めた取り組み。
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きっかけ2013年に大阪で起こった母子餓死事件。生活に困窮していた母子家庭で親子とも餓死をしてしまい、部屋からは「最後にお腹いっぱい食べさせてあげたかった…ごめんね」という母親のメモが見つかりました。
日本の子どもの貧困率は高く、目には見えにくいですが7人に1人が貧困状態です。

いっぽう、全国に7万5千あるというお寺には(個体差はありますが)、お菓子や果物、お米などのお供え物が集まります。
それが全てお寺の家族や行事などで使いきれているかというと、お寺の家族も核家族化していたり、お盆やお彼岸などの時期に集中的に集まったりと、消費しきれていないという現実があります。

そこで松島さんは、お供えを生活困窮家庭(母子家庭の割合が非常に多いそうです)におすそわけする取り組みを思いつきました。

また、ただ食品を渡しておしまいではなく、手渡ししたり宅急便で送ったりしながら、気にかけている人がいるよ、見守っている人がいるよ、という安心感を与えること。本当に困った時に頼ってもらうキッカケをつくること。つまり孤立をさせないということが真の目的です。

戦後の日本のように、貧しいけれど親戚や近所との繋がりがあれば、それは単に「貧乏(貧しく、乏しい)」なだけですが、そこに孤立が加わると「貧困(貧しく、困っている)」となります。

お寺だけで、全ての貧困問題を解決できるわけでは到底ありません。
しかしお寺による見守りがあって、少なくとも「貧困」状態の改善を図ることができます。


この取り組みの良い点は、数多くのお寺が無理のない範囲で活動に参加できることです。
2018年10月現在、全国975の寺院が参加していますが、たくさんの食品を集め月に何回も発送するお寺もあれば、年に1度の行事の時だけ発送するというお寺もあります。

実は、なごみ庵も早い段階から参加しています。
最初は手を上げてはみたものの、関西から始まったこの取り組み、当時は神奈川県に支援対象者が無く、「遠方の支援先に送ってもらうか、自分で支援先を探してみてください」という状況でした。

まず区役所に行き、そこから横浜市神奈川区の社会福祉協議会を紹介していただきました。
そこではちょうどタイミング良く、小学校の教員OBによる学習支援活動が始まっており、そこに集まる子どもたちにお菓子を提供することになりました。
また後に同じ神奈川区で、外国に縁のある子どもの学習支援をしているグループにもお菓子を提供することになりました。

両者とも学習支援の団体ですから、貧困家庭に直結しているわけではありません。
しかしここに集まる子どもは家庭に何らかの問題がある場合もあり、その中にはもちろん貧困も含まれます。
また学習が遅れている子どもたちが将来的に貧困状態になる可能性もあるので、広い目で見て「おてらおやつクラブ」の名のもとに支援をさせていただくことになりました。

ということで、なごみ庵にお参りの際はぜひ、保存期間が長くて小分けできるお菓子をお選びください!
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