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和庵だより ブログトップ
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2018年12月号 [和庵だより]

◇ おてらおやつクラブ グッドデザイン大賞! ◇

お寺へのお供えものを、お子さんのいる生活困窮家庭におすそ分けし支える活動、「おてらおやつクラブ」が、なんとグッドデザイン賞、しかも最優秀である「大賞」を受賞しました!
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グッドデザイン賞といえば、優れたデザインの製品に送られる歴史ある賞、という認識でしたが、ここに「おてらおやつクラブ」が応募をしたと聞いた時には、頭の中に?マークが浮かびました。よくよく聞くと形のある製品だけでなく、優れたデザインの「仕組み・活動」も選考対象なのだそうです。

今年度の応募総数は4789件。その中から1353件がグッドデザイン賞を受賞し、さらにそこからベスト100が選ばれますが、「おてらおやつクラブ」はそこに残っていました。

特別賞や大賞が東京ミッドタウンで発表されることになり、私も足を運びました。様々な特別賞が発表される中、なんと大賞候補のベスト6に残っています! 他の候補はソニーの犬型ロボットAIBOや富士フイルムのポータブルレントゲンなど、一流企業の渾身の製品が並びます。

そして……「大賞は、『おてらおやつクラブ』!」
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会場に集まった報道陣は「まさかお坊さんが!?」とどよめき、そこに居合わせた私たち僧侶も完全に浮き足立ちました(笑)。大賞をお坊さんが取るのはもちろん初、製品でない仕組み・活動が取るのも初、企業ではなくNPOが取るのも初という、異例の初物づくしだったそうです。

大きな賞を取っても活動内容が変わるわけではありません。なごみ庵もこれまで通り、毎月第2水曜日に神奈川区の社会福祉協議会にお菓子をお持ちしてまいります。お供えはなるべく日持ちの良い、個包装のものをお願いします。


◎ お 知 ら せ ◎

◎おてランチ 〜語らい&味わい〜 11月20日(火)11時より 参加費1000円
「ひとり暮らしの会」の名称を変え「おてランチ」といたしました。
語らいと食事を楽しむひと時、どうぞご参加ください。
準備の都合上、参加の人数をお知らせください。

◎自死・自殺に向き合う僧侶の会 自死者追悼法要 12月1日(土) 築地本願寺にて
例年どおり、自死者追悼法要を開催いたします。詳細はどうぞお尋ねください。

◎なごみ庵 報恩講法要 12月9日(日)13時より ※別会場にて ※要申し込み
お申し込みの人数が、コンパクトな当庵に入りきれない数になりましたので、今年は別会場での開催となります。

◎死の体験旅行 in なごみ庵 12月24日(月・祝日)14時より 受講費3000円
今まで平日夜に池袋の寺院で開催してきましたが、各方面から要望を頂き、なごみ庵でも今後開催していくこととなりました。定員9名、要予約になります。

◎二歳参り 12月31日(月)22時より
今年も大みそかの夜10時から、「二歳参り(ふたとせまいり)」を行います。
のんびりとご歓談いただき、年越しの時間はお経とお念仏で過ごします。

◦神之木地区センター写経会 12月4日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 12月10日(月)10時30分
◦死の体験旅行 12月12日(水)19時 豊島区 金剛院/12月24日(月・祝日)14時 なごみ庵
◦自死遺族の集い 11月22日(木)/12月27日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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2018年11月号 [和庵だより]

◇ 青森、恐山 ◇

私が会長を務めさせて頂いている「未来の住職塾サンガ」では、毎年秋に研修旅行をしています。宗派・地域を越えた僧侶の集まりなので、行く先の提案も様々ですが、今年は僧侶でもあまり行ったことがない青森の恐山。日本有数の霊場としてよく知られています。

実は恐山は曹洞宗の「菩提寺」という名称のお寺です。その境内はあちこちから噴出する火山ガスによって草木がまばらで、荒涼としたガレキが広がる異世界の雰囲気を醸し出しています。そこに抱えきれない死別悲歎や民間信仰を持つ人たちが訪れ、思い思いに供養をしているのです。

恐山菩提寺の院代は、ご高名を轟かせる南 直哉(みなみ じきさい)師。南師のご講演と恐山境内の拝観に、全国から40名近い僧侶や寺族が集まり、濃密な2日間を過ごしました。

何よりも印象深かったのは、境内や堂内にあふれる「亡き方への供養」の気配です。衣服などの遺品や持ち込まれたお地蔵さま、無数の花嫁人形など、お寺の法事では収めきることができなかった強い故人への思い。その思いが生々しく山内に充ち満ちているのです。

浄土真宗では「亡き方は仏さまになっていますよ、だからお供え物をして養ってあげる必要はありません。恭敬(くぎょう)、つまり恭しく敬うのが大切ですよ」と説きます。しかし恐山の光景を見ると、宗派の教義という器に収まりきらない遺族の思いがあり、それがあふれかえって恐山に流れ込んでいる。供養したいという気持ちをないがしろにしてはいけない、改めてそう感じずにはいられませんでした。

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(火山ガスが立ちこめ風の強い恐山では、生花の代わりに風車が供えられ、カラカラと音を立てて回り続けています)


◎ お 知 ら せ   ◇ ご 報 告

◎NHK Eテレ「あしたも晴れ! 人生レシピ」
 10月26日(金)20時より
「死の体験旅行」や、なごみ庵写経会を取材していただきました。カットにならなければ番組内で紹介される予定です、ぜひご覧ください。
再放送は11月2日(金)11時。

◎コラボ企画「仏教甘味と共に味わう 死の体験旅行」
 11月10日(土)13時より
港区芝の仏教伝道協会でコラボ企画が開催されます。虎ノ門 光明寺のスイーツ僧侶として名高い木原祐健さんが作る仏教にまつわる甘味と「死の体験旅行」を共に体験します

◎おてランチ 〜語らい&味わい〜
 11月20日(火)11時より 参加費1000円
「ひとり暮らしの会」の名称を変え「おてランチ」といたしました。語らいと食事を楽しむひと時、どうぞご参加ください。準備の都合上、参加の人数をお知らせください。

◎死の体験旅行 in なごみ庵
 11月23日(金・祝日)14時より 受講費3000円
今まで平日夜に池袋の寺院で開催してきましたが、各方面から要望を頂き、なごみ庵でも今後開催していくこととなりました。定員10名、要予約になります。

◎自死・自殺に向き合う僧侶の会 自死者追悼法要
 12月1日(土) 築地本願寺にて
例年どおり、自死者追悼法要を開催いたします。詳細はどうぞお尋ねください。

◎なごみ庵 報恩講法要 12月9日(日)13時より

◦神之木地区センター写経会 11月6日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 11月12日(月)10時30分(12月まで毎月第2月曜)
◦死の体験旅行 11月14日(水)19時 豊島区 金剛院/11月23日(金・祝日)14時 なごみ庵
◦自死遺族の集い 11月22日(木)10時30分 築地本願寺

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2018年10月号 [和庵だより]

◇ LとかGとかBとかTとか ◇

 以前「自然界は弱肉強食なのに、人間は弱者を生かしているのは何故か」という問いがあり、それに対する見事な回答記事を目にしました。

要約すると「人間は皆、自然界では弱者だが、社会を作り上げ、より弱い存在をも守り生かしていくことが人間の人間たる所以である」といったものです。
文明の発達とともに、弱い者や少数派を抱える余裕を持つことが、いつ自分や家族がその立場になるか分からない、と予想することができる人間の生存戦略だということでしょう。

 少数派といえば、最近ではLGBTという言葉が話題になっています。芸能界では、古くは美輪明宏さんやカルーセル麻紀さん、最近ではマツコ・デラックスさんやIKKOさんなど活躍されているかたが多いですが、実社会ではまだまだ偏見・蔑視が根強い状況です。

 ある調査によるとLGBTは約8%。左利きや血液AB型と同程度の割合でいらっしゃるのだそうです。「えっ、私の回りには1人もいない」と思われるかたも多いと思いますが、まだまだ差別や偏見を恐れて隠している場合が多いのでしょう。

また、「LGBT」だけでは多様な「あり方」を表せないことから、最近では「LGBTs」という表現もなされています。

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 実は最近、オカマ(本人自称)のBSディム(ペンネーム)というかたとご縁がありました。
ディムさんはインターネット上で悩み相談を受けており、それが好評で書籍化することに。その書籍の目玉として、いつもは相談を受けている筆者が逆に僧侶に相談するという企画が持ち上がり、その相手として選んでいただいのです。
私もあまりLGBTに関する知識が無かったのですが、これを機会に色々勉強することができ、有り難く面白いご縁でした。

 『しんどいオカマのちょっと一杯いかがかしら』というユニークなタイトルで、角川書店から9月28日発売です。巻末に私との対談が掲載されていますので、ご興味のあるかたはぜひ手に取っていただければ幸いです。


◎ お 知 ら せ & ◇ ご 報 告


◎バス旅行の中止と写経会開催 10月19日(金)
毎年秋のバスツアーですが、今年は残念ながら中止となりました。
そのため10月の写経会は、通常通り10時30分から開催いたします。

◎いきもの追悼法要 なごみ庵にて 10月21日(日)13時より
今年からペットの追悼法要をお勤めいたします。

◎NHK Eテレ「あしたも晴れ! 人生レシピ」10月26日(金)20時より
「死の体験旅行」や、なごみ庵写経会を取材していただきました。
カットにならなければ番組内で紹介される予定です、ぜひご覧ください。
再放送は11月2日(金)11時。

◎コラボ企画「仏教甘味と共に味わう 死の体験旅行」11月10日(土)13時より
東京都港区芝の仏教伝道協会で、コラボ企画が開催されます。
虎ノ門の光明寺に勤め、スイーツ僧侶として名高い木原祐健さんが作る、仏教にまつわる
甘味、そして「死の体験旅行」を共に体験します。

自死・自殺に向き合う僧侶の会 自死者追悼法要 12月1日(土) 築地本願寺
例年どおり、自死者追悼法要を開催いたします。詳細はどうぞお尋ねください。

◎なごみ庵 報恩講法要 12月9日(日)13時より
今年の報恩講のご講師は、テレビでよく見るあのお坊さん! 詳細は次号でお知らせします。

◦神之木地区センター写経会  10月2日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 10月8日(月)10時30分(12月まで毎月第2月曜)
◦死の体験旅行  10月15日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死遺族の集い 10月25日(木)10時30分 築地本願寺

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2018年9月号 [和庵だより]

◇ 平成最後の夏 ◇

最近はひんぱんに「異常気象」という言葉を聞くようになって、これだけ多いと本当に「常とは異なる」なのかどうか分からなくなってしまいます。

僧侶の立場で感じることは、やはり葬儀の多さです。特に手伝っているお寺では、早くからの猛暑がひと段落した8月に入ってから増えました。疲労の蓄積が間を置いて表面化しているようですので、皆さまも9月に入ったからと安心せず、どうぞ体調管理にお気をつけください。


「常と異なる」体験といえば、7月末に友人僧侶と共に、演劇に出演させて頂くご縁がありました。
劇作家の別役実さん作『雰囲気のある死体』は病院が舞台のブラックユーモア作品。1970〜80年代に書かれたもののようで、病室でタバコを吸うのがOKだったりナースステーションが「看護婦詰所」と呼ばれていたりするのが時代を感じます。
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物語は、患者の増加で地下に急きょ作られた病室に入院患者が入ってくるシーンから始まります。しかしその病室の隣が霊安室だったのが騒動の原因で、個性的な登場人物が次々と現れたり、患者と遺体を取り違えたりと、ドタバタ劇が巻き起こります。

私は霊安室で読経(実際には無い状況ですが)するために病院にやってきた僧侶という役柄で、ラストシーンでは舞台上に1人取り残され、ご遺体に向かってお経をとなえ、幕が下ります。

この依頼、最初はどうしようか迷ったのですが、演出家の「騒動の中で『モノ』のように扱われてしまう『死体』が、僧侶によって尊厳ある『遺体』になる、そのリアリティが欲しい」という言葉でお受けさせて頂くことを決心しました。

亡き方を懇ろに弔うことによって、その尊厳を守り、ご遺族の心にほんの少しでも安寧が生じるようお手伝いをする。お芝居を通じて、改めて葬送儀礼の大切さを思い知ることができました。


◎ お 知 ら せ & ◇ ご 報 告

◎新WS「死んでから書くエンディングノート」 9月18日(火)19時より
マンダラエンディングノートと「死の体験旅行」のコラボ企画です。
通常のエンディングノートは事務的なことについて書くものが多いですが、マンダラエンディングノートは「自分の記憶や思い」に焦点を当てるものになっています、
東京都渋谷区文化総合センター大和田の学習室2で開催いたします。

◎秋のお彼岸法要 なごみ庵にて 9月23日(日祝)10時30分より
先月お知らせの通り、法要に続き絵本『地獄』の朗読と、それにちなんだ法話をいたします。お参りや法名奉読ご希望の方は、同封のお彼岸用の法名用紙をご使用ください。

◎動物追悼法要 なごみ庵にて 10月21日(日)13時より
以前から検討していたペットの追悼法要を、今年からお勤めいたします。
10月号にお申し込み用紙を同封させていただきます。

◎コラボ企画「仏教甘味と共に味わう 死の体験旅行」 11月10日(土)13時より
東京都港区芝の仏教伝道協会で、コラボ企画が開催されます。
虎ノ門の光明寺に勤め、スイーツ僧侶として名高い木原祐健さんが作る仏教にまつわる甘味、そして「死の体験旅行」を共に体験します。
来月号にご案内を同封しますが、早めに詳細をお知りになりたい方はご連絡ください。

◦神之木地区センター写経会  9月4日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 9月10日(月)10時30分(12月まで毎月第2月曜)
◦死の体験旅行  9月10日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死遺族の集い 9月27日(木)10時30分 築地本願寺

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2018年8月号 [和庵だより]

◇ 坊さんぽ 大阪編 ◇

 散歩をしに行ったわけではありませんが、7月上旬に大阪で講師に招かれ、以前からお参りに伺いたかったお寺を巡って参りました。


 まずはお招き頂いた本願寺派の別院、北御堂大谷派の別院である南御堂と同じ大通りに面し、御堂筋の名前の由来になりました。『雨の御堂筋』という人気曲もあり、そのイメージで勝手にネオン街を想像していましたが、東京で言えば丸の内や大手町のような大通りでした。また本願寺派の北御堂も大谷派の南御堂も、巨大といっていいほどの立派な寺院でした。

 浄土宗の一心寺。こちらは参詣者が納めたお骨を材料に、10年ごとに「骨仏」と呼ばれる仏像を作り安置しているお寺です。だいたい等身大ほどの阿弥陀如来座像ですが、あまりにも参詣者が多いので、実際に仏像に使われるお骨はほんの一部だろう、と地元の方は仰っていました。

 和宗の四天王寺。こちらは聖徳太子建立と伝わる日本最古の寺院のひとつ。今は「供養の総合デパート」といった雰囲気ですが、聖徳太子の時代には民衆救済の寺として知られていて、境内には療病院(病院施設)・施薬院(薬局)・悲田院(傷病人・障害者・高齢者の入居施設)が立ち並んでいたそうです。

 臨済宗系の往生院六萬寺。こちらは有名観光寺院ではなく、「お坊さんQ&A ハスノハ」で共に回答僧をつとめる川口英俊さんのお寺。
 境内奥に広がる山に、古来の修験者が修行していた滝が見つかり、つい先日滝行を復活させたというので、お誘いを受け人生初の滝行を体験させて頂きました。夏場なので涼しくていいな、と思いきや、やはり山の水は冷たく、ほんの数分滝に打たれるのが精一杯でした。


◎ お 知 ら せ & ◇ ご 報 告

◎盂蘭盆会法要 なごみ庵にて 8月12日(日)10時30分より
なごみ庵では7月・8月のいずれもお盆法要をお勤めいたします。
出席のご予定の方は、準備の都合上、なるべくご連絡をお願いいたします。
また、個別にお盆法要や初盆法要のお勤めをご希望の方は、お寺までご連絡ください。
お盆は法要のご依頼が重なりますので、お早めのご相談をお願いいたします。

◎秋のお彼岸法要 なごみ庵にて 9月23日(日祝)10時30分より
別紙の通り、絵本『地獄』の朗読と、それにちなんだ法話をいたします。
お彼岸用の法名用紙は、次号に同封いたします。

◎動物追悼法要 なごみ庵にて 10月21日(日)13時より
以前から考えていたペットの追悼法要を、今年からお勤めいたします。
詳細は追ってお知らせいたします。

◇西日本豪雨災害への義捐金
連日報道されています通り、西日本で大雨による甚大な被害が発生しています。
「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の姉妹グループが本願寺広島別院を拠点に活動していますが、現在はボランティアセンターにもなっています。高圧洗浄器などの機器が不足しているとのことなので、なごみ庵に集まった浄財から義捐金を送らせて頂きました。

◦神之木地区センター写経会  8月7日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 8月13日(月)10時30分(12月まで毎月第2月曜)
◦死の体験旅行  8月15日(水)19時 豊島区 金剛院
◦自死遺族の集い 8月23日(木)10時30分 築地本願寺

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2018年7月号 [和庵だより]

◇ ウチのタロが ◇

 1月号でお知らせした高齢の柴犬のタロですが、犬は人間の7倍の速度で老化するという言葉の通り、どんどんと弱っていきました。昨日できていたことが今日できない…人間も同じなのでしょうが、進行が速いぶん変化がはっきりと見えます。

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(写真は亡くなる数日前のタロ)

 そして食べ物も受け付けなくなり、水すらあまり飲み下せなくなり、6月18日の朝、ちょうど坊守が見守っているなか、息を引き取りました。食べられなくなった時点でもう長くないことは頭で分かっていましたが、やはり本当に亡くなってしまうと痛切な思いが胸に迫り、涙が溢れ出てきます。

 亡くなってすぐに枕経、翌日葬儀。私と坊守の僧侶2名でしたので、「タロ、贅沢だぞ」と思いながら読経し、横浜市内の寺院が運営している火葬場で荼毘に付しました。

 もの言わぬ動物ではありますが、悲しみは深いものがあります。いえ、もの言えぬ動物だからこそ、人間のように利害関係が無いからこそ、純粋に悲しめるのかもしれません。最期の日々はどんどんと痩せていき、心細くなったのか甘えるようになり、幼犬時代に戻ったかのような姿に愛情は深まるばかりでした。

 1月号で「ペットは成仏できるのか」という論争があると書きました。答えの出ない問いではありますが、大切なことを教えてくれ、生老病死の悲しみを教えてくれる全ての存在は尊いものであると、私たちは受け止めています。タロもお念仏を称えることはできませんが、そもそもが仏さまや菩薩さまの化身として私たちのもとに来てくれたのではないかと感じます。

 であれば、いつか私たちがお浄土に往生したとき、懐かしい方々と共に出迎えてくれるのではないかと思っています。だんだんとお浄土に大切な方が増えていきますが、倶会一処、再び会える場所があるという信仰は、死への恐れを和らげてくれるのではないでしょうか。


△ お 知 ら せ △

◎雨の御堂筋
7月上旬、僧侶向け研修の講師として大阪に出張してまいります。会場は本願寺派の津村別院、とは言っても地元の方にはこの名称では通じず「北御堂」の愛称で親しまれています。大阪には東西本願寺の別院があり、それぞれ南御堂・北御堂と呼ばれ、そのお堂を繋ぐ道を御堂筋と呼びます。この通りに店を構えることが大阪商人の夢であったそうです。

◎盂蘭盆会法要 なごみ庵にて 7月15日(日)/8月12日(日)
いずれも10時半より
なごみ庵では7月・8月のいずれもお盆法要をお勤めいたします。どうぞお気軽にお参りください。
また、個別にお盆法要や初盆法要のお勤めをご希望の方は、お寺までご連絡ください。
お盆は法要のご依頼が重なりますので、お早めのご相談をお願いいたします。

◎劇団 五色の花『雰囲気のある死体』に住職(一瞬だけ)出演
なごみ庵坊守が舞台役者をしているのはご存知の方が多いと思いますが、このたび住職も舞台にほんの一瞬だけ出演することになりました。
役柄は「お坊さん」役です(笑)。

会場:四谷 絵本塾ホール(東京都新宿区若葉1-22-16)
6公演ありますが、友人僧侶と交互に出演するので、私の出演は3回です
(以下赤文字の回)
7月26日19時
27日14時・19時
28日14時・19時
29日14時・17時
奇特にも観覧ご希望の方は、なごみ庵までご連絡ください(チケット3500円)

◦神之木地区センター写経会  7月3日(火)18時30分
◦神之木地区センター笑いヨガ 7月9日(月)10時30分(12月まで毎月第2月曜)
◦死の体験旅行  7月18日(水)19時 豊島区 金剛院
◦自死遺族の集い 7月26日(木)10時30分 築地本願寺

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2018年6月号 [和庵だより]

◇ さるべき業縁のもよおせば ◇

日本大学と関西学院大学のアメフトの試合で起きた悪質な反則が、世間を賑わせています。
実は私も高校時代はアメフト部、しかも日大付属高校でしたので、渦中の日大フェニックスと同じグラウンドで練習していました。さらに、問題となっている選手と同じDLというポジションだったので、他人事とは思えない気持ちでニュースを目にしています。

この記事を書いている前日、反則をした側の選手が会見をしました。事態はこれからも推移していくものと思われますが、監督側・選手側、両方の視点で見てしまいます。

監督側の視点では、アマチュアながら名門チームということで、勝利にこだわる渇望が強くあったものと思われます。また荒っぽいスポーツですから、試合前に監督から「相手をつぶすつもりで行ってこい!」と鼓舞されることも珍しくないでしょう。少なくとも「相手の選手にケガさせないよう気をつけてソフトにタックルしてね♡」なんてことは言いません。

また選手側の視点では、非常に厳しい部である意味閉鎖した社会ですし、試合に出て勝利することに人生の全てを賭けていますから、精神的に追いつめられ極端な反則に到ったのだと思います。選手の切々とした会見を見ていて、思わず涙がこぼれました。

もちろん、どちらを擁護するというわけではありません。ただ、もし私が監督や選手の立場だったら、厳しい指示や反則せずにいられただろうか、と想像してしまいます。

親鸞聖人の「さるべき業縁のもよおせば、いかなる振る舞いもすべし」という言葉があります。「人間は、色々な縁や条件が揃ってしまえば、どんなに残酷で非道な行為でもしてしまう」という意味です。私ももしあの場にいたら、何をしでかしていたか分からないな、と思うのです。

でも同時に、尊く気高い行為をもできるのが人間なのだと思います。反則をした選手、された選手、チーム、コーチや監督、そして大学スポーツ全体が今回の事件を教訓にして、フェニックス(不死鳥)のように再生してくれることを願わずにはいられません。


△ お 知 ら せ △
◎新リーフレット 訂正
先月号に同封した新リーフレットですが、地図に間違いが見つかりました。
目印のひとつ「横浜逓信病院」は今年に入り「済生会東神奈川リハビリテーション病院」になりました。東神奈川駅・仲木戸駅から初めてご来庵の方はお気をつけください。

◎はじめての写経 桜木町 県民共済コミュニティフレアにて
6月6日(水)10時半より

ご希望の方は、なごみ庵までお問い合わせください。

◎いちごいちえの法話会 静岡県伊豆の国市 正蓮寺さまにて
6月11日(月)10時半より
親しくさせて頂いている伊豆の正蓮寺ご住職から法話のご依頼をいただきました。
毎月11日に行われている法話会、ちょっと遠方ですが、参加ご希望の方は なごみ庵までお問い合わせください。

◎盂蘭盆会法要 なごみ庵にて
7月15日(日)/8月12日(日)いずれも10時半より
爽やかな5月、梅雨の6月が過ぎると、お盆の季節を迎えます。
なごみ庵では7月・8月のいずれもお盆法要をお勤めいたします。どうぞお気軽にお参りください。
また、個別にお盆法要や初盆法要のお勤めをご希望の方は、お寺までご連絡ください。
お盆は法要のご依頼が重なりますので、お早めのご相談をお願いいたします。

◦死の体験旅行  6月18日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死遺族の集い 6月28日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1火曜18時30分(変更の場合あり)

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2018年5月号 [和庵だより]

◇ 耳に十四の心 ◇

タイトルを見て「聴」の字がパッと思いついた方は、クイズが得意な人かもしれません。
耳偏に十四の心と書くと、漢字の「聴」になります。音を「きく」という字は聞・訊・聴とありますが、「聴」はその中でも「まともに耳を向けてきく、耳を澄ましてきく」と辞書『漢字源』に書かれています。

私がカウンセリングに初めて触れたのは、僧侶向けの勉強会に講師としていらしていた、カウンセラーの富田富士也先生でした。富田先生は「人の話を聴くというのは、自分の心に多くのヒダを作って、そのヒダに相手のやるせない気持ちを染み込ませていくのです」とおっしゃいました(だいぶ前の記憶なので、詳細は異なるかもしれません)。
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人の悩みをきくことを「傾聴」と言います。また浄土真宗で法話をきくことを「聴聞」と言います。どちらも「聴」の字が入っている通り、ただの音声や情報としてきくだけでなく、自分の心に相手の苦しみや仏さまの教えを沁みこませてゆく…そんなきき方ができた時こそ「聴」の文字がふさわしいのでしょう。

また、カウンセラーや僧侶でなくても、人がこの世界で生きる上で他者と関わらずにはいられませんから、「聴く」姿勢を頭の片隅に置いておくのは大切なことだと感じます。その姿勢は、外での人間関係だけでなく、家族との会話でも潤滑油の働きをしてくれます。

とはいえ富田先生も、年ごろのお嬢さんの言葉につい「傾聴モード」のスイッチが入ってしまった時、娘さんは敏感に感じ取って「私と話す時はカウンセラーはやめて!」と言われてしまったそうですから、なかなか難しいことでもあります。

4月は、なごみ庵に普段以上に多くの相談がありました。しっかりと「聴く」ことができただろうか、安心していただけただろうか、ということが気がかりです。


△ お 知 ら せ △

◎新リーフレット完成!
長年デザインを変えていなかった なごみ庵のリーフレットですが、パソコンに付きっきりになって新しく作成しました。

内容は大きく変わっていないものの、表面にご本尊の写真を載せ、また住職・坊守のイラスト以外の絵を、友人の曹洞宗僧侶の作品を使わせていただきました。

寺報に1部ずつ同封させていただきます。ご友人やお知り合いに差し上げたい方がいらっしゃいましたら、どうぞお寺までご一報ください。

◎神奈川区 寺院にて 「恵信尼ものがたり」5月3日(木祝)13時
現在満席となり、キャンセル待ちになっております。

◎寺社フェス向源 中目黒 正覚寺さまにて 5月5日(土祝)

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 墓参&バスツアー 5月20日(日)
例年4月上旬に開催しているバスツアーですが、今年は5月20日に開催いたします。
ご興味のある方、ご参加ご希望の方は、お寺までご連絡ください。

◎ひとり暮らしの会 なごみ庵にて 5月29日(火)11時 参加費1000円

昨年の11月以来、半年ぶりの開催です。お昼ご飯をご一緒しながら、交流を深めます。
準備の都合上、4日前の5月25日までにお申し込みください。

◦死の体験旅行 5月14日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 5月24日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)

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2018年4月号 [和庵だより]

◇ 「大丈夫?」の使いかた ◇

 ある記事で「大丈夫ですか?」という問いかけは、大丈夫ではなくても「大丈夫です」と答えざるを得ない、いわば暴力性がある言葉だ、と書かれていました。
 暴力性というと言葉が強烈ですが、確かに「大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫じゃありません」と答えるのは、かなりハードルの高いことです。

 私が所属し活動する「自死・自殺に向き合う僧侶の会」に、救護班として毎年協力してくださっている牧師で医師のHさんは「追悼法要の時、具合の悪そうな人がいたら『大丈夫ですか?』と声をかけないでください」と仰います。

 何故かというと、そう問いかけられて「ダメです」と答える人はかなり危険な状態にある場合がほとんどで、逆に言えば救急車を呼ぶようなレベルの人でないと「ダメです」とは口にしないというのです。
 もっと具体的に「ちょっと救護室で休みましょう」とか「水を持ってきましょう」と言葉をかけるべきで、これはもちろん追悼法要だけでなく、普段から意識していて良いことです。

 このように何気なく使っていても問題が生じてしまう言葉として他に「頑張って」があります。頑張る余力がある人に使う分には問題ありませんが、うつ病などの方に「頑張って」と言うのは、その人の頑張りを否定するものとして、最近では気をつけるべきという認識が広まりました。
 「頑張って」の次は「大丈夫」の使いかたに気をつけ、より相手に寄り添う言葉をかけられるようになりたいものです。

◎下北沢ザ・スズナリ『妄想先生』 駅出口の注意について
先月号でお芝居のご案内をいたしましたが、駅の大改修があり、今まで劇場最寄り出口だった南口が廃止されました。今後の最寄り出口は北口ですので、どうぞお気をつけください。

△ お 知 ら せ △
◎柴又帝釈天 いのりんぴっく 4月7日(土)
寅さんで有名な柴又帝釈天、実は日蓮宗の題経寺というお寺。そちらで「いのりんぴっく」という花まつりの行事があり、「死の体験旅行」でお招き頂きました。

◎坊守出演舞台 プレオム劇『妄想先生』観劇会 4月14日(土)14時の回
4月14日の昼公演の観劇会、駅集合の方は「北口」に集合場所が変更になりましたので、お気をつけください。別の日程ご希望の方も、どうぞお寺までお申し込みください。

◎兵庫県福祉センターにて「死の体験旅行」 4月21日(土)
兵庫県の社会福祉/介護福祉などの会にお招き頂きました。日帰りの強行軍です。

◎愛知県小牧市の寺院にて 「恵信尼ものがたり」4月29日(日)

◎神奈川区の寺院にて 「恵信尼ものがたり」5月3日(木祝)13時

◎寺社フェス向源 中目黒 正覚寺さまにて 5月5日(土祝)

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 墓参&バスツアー 5月20日(日)
例年4月上旬に開催しているバスツアーですが、今年は5月20日に開催いたします。
詳しくは別紙ご参照の上、どうぞお気軽にお申し込みください。

◎ひとり暮らしの会 なごみ庵にて 5月29日(火)11時

◦死の体験旅行 4月23日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 4月26日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)

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2018年3月号 [和庵だより]

◇ 往生ばやり ◇

 過去の記録を見ると、2011年12月の寺報も同じく「往生ばやり」と題していました。
往生とは仏教、特に浄土真宗で、人が亡くなることを指す言葉です。とは言っても単に亡くなるという意味ではなく、「浄土に往って、仏として生まれる」。つまり阿弥陀仏に救いとられて成仏なさいましたよ、という意味の言葉になります。

 今年の冬は特に寒かったせいでしょうか、往生の報に接する機会が少なくありませんでした。なごみ庵のご近所で、親しくさせて頂いていたOさん。ご自身もご高齢ながら、体調の悪い奥さまを献身的に看病し、1年半前にお見送りになったばかりでした。90代半ばを過ぎても非常にお元気で、オリンピック、そして100歳を目標としていらっしゃいました。

 もうおひとり、別のOさんは法話会と写経会にいらしていたので、ご存知の方も多いと思います。この方もやはり奥さまが先に亡くなり、それがきっかけで仏道に興味を抱き、なごみ庵においでくださるようになりました。
 仏教用語をしっかりと自分で解釈し、私にも様々な質問を投げかけてくれました。私たち僧侶は、こうした方のお陰でお育てを頂くのだな、と感じさせてくれた方でした。



 冒頭に「往生とは単に亡くなることではない」と書きました。先に浄土に往って仏となった方を思い、その方に恥じぬように生きようと心に思います。また自分もいつか仏になる〝いのち〟を生きているのだ、という思いは私を勇気づけてくれています。

◎おてらおやつクラブ、支援先が増えました!
 毎月第2水曜日に神奈川区社会福祉協議会にお菓子をお持ちし、たんまち塾/かみのき塾さんにお渡ししていますが、このたび友ゆうスペースさんも支援先としてご縁を結ばせて頂きました。


△ お 知 ら せ △

◎春のお彼岸法要 3月18日(日)13時
先月お知らせした通り、春のお彼岸法要をお勤めいたします。
春秋のお彼岸では法要後に絵本の朗読があり、その絵本についてのご法話をさせて頂いていましたが、今回は金子みすゞさんの詩に画家の中島潔さんが絵を描いた詩画集を用います。

◎坊守出演舞台 プレオム劇『妄想先生』観劇会 4月14日(土)14時の回
同封のチラシと申し込み用紙の通り、4月14日の昼公演を皆さまとご一緒に観劇したいと思います。別の日程がご希望の方も、どうぞお寺までお申し込みください。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 墓参&バスツアー 5月20日(日)
例年4月上旬に開催しているバスツアーですが、今年は5月20日に開催いたします。来月号で詳細をお知らせいたしますが、参加ご希望の方はぜひ予定を手帳に書き込んでおいてください。なお今回は、墓参・食事・買い物のシンプルなツアーになる予定です。

【報告】芥川賞 授賞式に出席 2月22日(木)
先月号では、住職の友人女性僧侶が芥川賞に選ばれたとご報告しましたが、なんとその授賞式にお招きを頂きました。こんな機会は一生に一度でしょう、いそいそと出かけました。場所は帝国ホテルの孔雀の間。3月の行事においでの方には、もれなく住職から自慢話…ではなく体験談のご報告をさせて頂きます。

◦死の体験旅行 3月12日(月)19時 豊島区 金剛院
◦自死ご遺族分かち合い 3月22日(木)10時30分 築地本願寺
◦神之木地区センター写経会 毎月第1・3火曜18時30分(変更の場合あり)

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