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サンデー毎日 完璧な終活 [死の体験旅行]

2019年3月5日発売の雑誌「サンデー毎日」(3月17日号)の特集、「完璧な終活」で「死の体験旅行」を取り上げていただきました。
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http://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2019/03/17/

いきなり特集の主旨に反することを言って申しわけないのですが、「完璧な終活」というものは存在しないのではないかと思います。

理由は2つ。
ひとつは、終末期を含む人生はその人それぞれ固有のものであり、また時と場合によって良い悪いが変化し続けるものなので、固定的な「完璧な終活」というものは存在し得ないのではないか、ということ。

もうひとつは、亡くなる本人が最後の最後まで目にすることができないこと、つまり完璧かどうか目にすることができないということが理由です。


……と揚げ足取りはここまでにしておいて (^_^;) 
第3弾と銘打たれた今号の特集で取り上げられているのは4人。
まず私の「死の体験旅行」、次に在宅ホスピスに携わる医師、次に看取りに携わる看護師、最後にメメント・モリ協会を立ち上げた医師と、私以外みなさん医療者です。

そして嬉しかったのが、4人目の医師 占部まりさんは以前に「死の体験旅行」をお受けくださり、交流させていただいている方だったことです。意外なところで再会することになりました。

銀行や美容院などで目にしたら、161ページを開いてみてください (^人^)
もちろんご購入くださってもOKです!

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神奈川大学の先生に… [死の体験旅行]

私、神奈川大学の先生になります!

……というのは半分ホント、半分ウソ (^_^;) 

なごみ庵は神奈川大学の近くにあり、お寺の前は学生さんたちの通学路になっています。
また、みなとみらいには「KUポートスクエア」という施設があり、通常の授業以外の様々な講座が開催され、学生さんや社会人の方が受講しています。

その2019年度の講座の中に、「死の体験旅行」でお招きいただきました。
まずは前期に2回、5月と9月の開催です。

5月23日(木)18時30分
http://www.ku-portsquare.jp/site/course/detail/2644/

9月26日(木)18時30分
http://www.ku-portsquare.jp/site/course/detail/2645/

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イラストは、現在みなとみらいに建設中の神奈川大学の新キャンパスのイメージ図。
継続して開催になれば、真新しい建物での開催もあるかもしれません (^_^)

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2019年3月号 [和庵だより]

◇ 七回忌 ◇

1月の末、長崎は島原まで行ってまいりました。
50歳の若さで亡くなった先輩僧侶の七回忌法要です。
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とても慕われていた方で、全国の僧侶7名でお参りに伺いました。

2日間の法要にはご家族や檀信徒さんたちがお集まりになり、伝道を大切にしていた先輩を偲び、7名の僧侶全員が20分ずつリレー法話をさせていただいたのです。


話は少し遡りますが、2012年12月の報恩講は、なごみ庵のご本尊の入仏法要を兼ねた大切なご縁でした。この時にご法話をいただいたのが、この先輩僧侶でした。余命を宣告されている状態で治療のために上京していたので、急遽お願いをしたのです。

「皆さま、長崎からまいりました○○と申します。皆さんとお会いできるのは、今生でこれが最期になると思います」と口を開くと、状況をご存知ない皆さんは一瞬きょとんとされます。続けてご本人の口から事情が説明されると、その場は緊張感に包まれました。

日本はまだまだ遅れていますが、世界各国の病院では宗教者が、患者の苦悩に耳を傾けるために職員として出入りしています。先輩僧侶は日本での先駆者として、ご自身もがんに蝕まれながら、九州の病院で中学2年生の女性がん患者を担当することになりました。

何度も訪問を重ね、そして最期の面会の際、彼女から「○○さん、先に往ってるね」と声を掛けられたことを声を震わせながらお話しになり、お堂にはすすり泣きの声が静かに響きました。

先輩は最後、こう私たちに問いかけてくださいました。大切な問いであると思います。皆さんも一緒にお考えになっていただければ、有り難く存じます。

「自分がどこから来て、どこに還っていくのか。何者であるのか、何のために生きているのか、何を大事に生きているのだろうか。そういったことを半年に1回、いえ、年に1回でも結構です。1人になって、自分自身に問いかけてみてください」


◎ お 知 ら せ ◎

◎春のお彼岸法要 〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜
3月17日(日)13時より なごみ庵
お彼岸法要では、読経の後、坊守による絵本の朗読があり、続けてその絵本の内容に関する法話をいたします。どうぞお子さんやお孫さんもお連れになり、ご参加ください。
なお、茶話会のお菓子の準備などもありますので、できるだけ出欠と人数をお知らせいただければ有り難いです。

◎観劇ツアー『脚光を浴びない女』 4月21日(日)14時 下北沢ザ・スズナリ
坊守出演のお芝居『脚光を浴びない女』、一緒に観に行きませんか?
詳細は別紙の通りですが、4月17日(水)〜24日(木)まで公演があります。

◎寺社フェス「向源」 5月4日(土)・5日(日)目黒 五百羅漢寺・蟠龍寺
毎年ゴールデンウィークに開催される寺社フェス「向源」ですが、今年は5月4日・5日に
目黒の2つのお寺で開催されます。詳細は「向源」で検索ください。
会場の1つである五百羅漢寺は、平成27年10月の合同バス旅行で訪れた、特徴的な本堂のお寺です。またもう1つの蟠龍寺は、山手七福神の弁財天が祀られています。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 合同参拝バスツアー 5月15日(水)
今年も気候が良いであろう5月の中旬、15日にご希望の皆さんと合同参拝に出かけます。
詳細は次号でお知らせいたします。

◦神之木地区センター写経会 3月5日(火)・19日(火) 18時30分より
◦死の体験旅行 3月11日(土) 19時 豊島区 金剛院 / 3月23日(土) 14時 なごみ庵
◦自死遺族の集い 2月28日(木)・3月28日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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2019年2月の法話 [月々の法語]

今年は去年に引き続き、親鸞聖人のお言葉を弟子の唯円(とされています)が聞き書きをした『歎異抄(たんにしょう)』を題材としてお話しさせて頂いています。
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第九条は長いので、要約をします。

弟子である唯円が、師 親鸞聖人に「実はお念仏を称えていても、躍り上がるような喜びの心が湧いてこないのです…」と尋ねると、親鸞聖人は「あなたもか、実は私もそうなんだよ」と答えます。
さらに「喜ぶ心が湧かないからこそ、往生は間違いないのだ」と説きます。

「なぜなら、喜ぶ心が湧かないのは煩悩が邪魔をしているからです。しかし阿弥陀如来は、私たちが煩悩を手放せないことを承知の上で誓願をお建てになったのです」

「何度も何度も輪廻を繰り返したこの娑婆は郷里のように感じられ、往生したことがない極楽浄土を恋しく思えないのも、煩悩のせいなのです」


親鸞聖人と唯円さまの年齢差はおよそ50歳で、このやり取りがなされたのはおそらく親鸞聖人70代、唯円さま20代というところだと思われます。
現代であっても大学生と名誉教授のような年齢差ですが、寿命がせいぜい50〜60歳であった当時、まさに雲の上の存在といった感覚であったでしょう。
そんなお方に対して教義の根幹を覆すような問いを発するのですから、相当な覚悟をもってのことだったのではないでしょうか。

しかし師は弟子を叱責するどころか、「あなたもか、実は私もそうなんだよ」と驚くべき返答をします。そしてその共感の言葉に続き、理論が展開されていくのです。

人に煩悩があるからこそ、お念仏を喜べない。
しかし煩悩を持つ者こそを、阿弥陀如来は救うと誓われたのです。

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2019年2月号 [和庵だより]

◇ 聖なる歌 ◇

昨年12月23日、代官山ノエルというクリスマスイベントに協力をしてきました…と書くと私が宗旨替えをしたかと驚かれるかもしれませんが(笑)、もちろんそうではありません。超宗派の仲間の僧侶と共に、プロテスタントの本多記念教会を中心とした行事に参加をしたのです。

まずは「牧師さん&お坊さんと話そう」というコーナー。普段なかなか接する機会のない僧侶や、それ以上に見かける機会の少ない牧師さんと話ができるというもの。雑談だったり、質問だったり、真剣な悩みだったり、色々な方がいらっしゃいます。私も、これからの進路に悩む青年の言葉に耳を傾けさせていただきました。

そして楽しみだったのは、無数のキャンドルでライトアップされた教会での声明公演。声明(しょうみょう)とは歌のようなお経のことで、幻想的な雰囲気の中、僧侶5名による誦経の声が響き渡りました。
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イベントの最後は、屋外でのゴスペル&読経の公演。寒い中ですがライトアップされた広場に、多くの人だかりの輪が広がります。そこでまず、僧侶たちによる声明で厳粛な雰囲気が作り出され、続く地元高校のブラスバンド演奏で徐々に場は盛り上がっていきます。そして大人数のゴスペル隊が登場し、「Oh happy day」など耳にしたことがある曲を、体を揺らし、手拍子と共に歌います。僧侶たちも思わずノって手拍子を叩きながら、私は『天使にラブソングを』という映画が好きだったことを思い出しました。

教会であってもお寺であっても、そこは厳粛な宗教的空間です。しかし厳粛なだけではなく、時には楽しみを共有する機会も大切なのだな…と、2つの聖なる歌が響く夜空の下、ヒントを頂けたような気持ちになりました。


◎ お 知 ら せ ◎

◎春のお彼岸法要 〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜
3月17日(日)13時より なごみ庵にて

お彼岸法要では、読経の後、坊守による絵本の朗読があり、続けてその絵本の内容に関する法話をいたします。
今回選ばれた『おじいさんなら できる』は、おじいさんが大好きな孫の少年と、手先が器用で手芸が得意なおじいさんの、心暖まる可愛らしいストーリーです。
どうぞお子さんやお孫さんもお連れになり、ご参加ください。

なお、茶話会のお菓子の準備などもありますので、できるだけ出欠と人数をお知らせいただければ有り難いです。
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◎寺社フェス「向源」 5月4日(土)・5日(日)目黒 五百羅漢寺・蟠龍寺にて
毎年ゴールデンウィークに開催される寺社フェス「向源」ですが、今年は5月4日・5日に目黒の2つのお寺で開催されます。
会場の1つである五百羅漢寺は、平成27年10月の合同バス旅行で訪れた、特徴的な本堂のお寺です。
またもう1つの蟠龍寺は、山手七福神の弁財天が祀られています。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 合同参拝バスツアー 5月15日(水)
今年も気候が良いであろう5月の中旬、15日にご希望の皆さんと合同参拝に出かけます。
詳細は次号以降でお知らせいたします。

◦神之木地区センター写経会 2月5日(火)・19日(火) 18時30分よ
◦死の体験旅行 2月23日(土) 18時 豊島区 金剛院 / なごみ庵 2月9日 満席
◦自死遺族の集い 1月24日(木)・2月28日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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知らぬが仏な講演会 [その他色々]

珍しい場での講演の依頼をお受けしました。

神奈川県社会保険労務士会
厚木支部 賀詞交換会


社会保険労務士ってなんだ…?
賀詞交換会ってなんだ…?
と、よく把握できていないものの、頂いたお話しは可能な限りお受けするのがモットーですので、「はい、参ります!」と安請け合いをしてから下調べスタート(笑)

まあきっと、同じ資格を持つ方々の新年会があって、その前にお話しをさせて頂くのだろうな、と考えておりました。


当日会場のホテルにつくと、想像よりかなり立派で、講演会場はスクール形式で机が並んでおり、宴席とはまた別の部屋になっているようです。
プロジェクターも用意して頂き、90分間の持ち時間で仏教とお正月の話や、もっと「遊び」を持つ生きかたが大切なのではないか、という話をさせて頂きました。
けれど中途半端に法話っぽくしてしまったのが、自分としては反省点。
いわゆるビジネスパーソンが多かったので、「未来の住職塾」の話などの方が良かったのかもしれません。


なんとか話を終えて、宴席に移動します。
ライトな立食パーティーみたいな感じかな…と思っていたら、結婚式場にも使われている部屋に円卓が並び、ほぼ披露宴状態。しかも着席して席次表を見ると、来賓の方々の肩書きに国会議員や近隣の市長さんの名前が並んでいます。

えっ! そんな堅い会だったの!?
今さらながらに気づいて冷や汗をかきましたが、救いだったのは講演が終わってから会の重さに気付いたこと。
来賓の方々は基本的に講演を聞かないとはいえ、事前に知っていたら尻込みしていました。
「知らぬが仏」とは正にこのことですね (^_^;) 

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2019年1月の法話 [月々の法語]

今年は去年に引き続き、親鸞聖人のお言葉を弟子の唯円(とされています)が聞き書きをした『歎異抄(たんにしょう)』を題材としてお話しさせて頂いています。
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第八条も七条と同じく短いので、まずは全文を掲載します。

念仏は行者のために、非行(ひぎょう)・非善(ひぜん)なり。
我がはからいにて行ずるにあらざれば非行といふ。
我がはからいにてつくる善にもあらざれば非善といふ。
ひとへに他力にして自力をはなれたるゆえに、行者のためには非行・非善なりと云々。

「非行」は現代の読み方ですと「ひこう」となり、悪い行いを指します。「非行少年」なんて言葉もありますね。
ですが仏教的には「ひぎょう」と読みます。行、つまり修行ではないという意味です。
続く「善」は、仏教的な善い行いを指します。「善根功徳を積む」といった言葉もありますが、いわゆる「徳を積むような善い行い」を指します。

親鸞聖人は、お念仏はそれを称える者にとって、行でも善でもない、と仰るのですが、これはそれまでの仏教の常識からすると正反対のことを言っています。
つまり元々の仏教では、お念仏を称えること、特に数多く口にすることは修行でもあり善い行いでもあると捉えられていたのです。
ではなぜ親鸞聖人は「そうではない」と仰ったのでしょう?

「はからい」という言葉が続けて2度、出てきます。
自分の意志や判断という意味ですが、「お念仏を称える」ことを広い広い視点で見てみると…
人間としてこの世に生まれ、仏教に出逢う縁があり、こうして念仏を称えているのは、全てが自分の「はからい」であろうか?
いや、そうではない。仏さまの「はからい」によって、この私の口から念仏が漏れ出てくるのだ。
親鸞聖人はそう捉えられたのでしょう。

また後半に「他力」という言葉が出てきます。
色々な使われ方をする言葉ですが、仏教、特に浄土教では「阿弥陀如来のはからい」を「他力」と言います。
特に親鸞聖人においては、上記のような「自分のはからい」が入る余地の無いほど「他力」を重視し、そのあり方は「絶対他力」と呼ばれます。

親鸞聖人は、なぜここまで「他力」を徹底したのでしょうか。
その理由のひとつは、お念仏に「自分のはからい」がほんの少しでも混じると、人はそれを切っ掛けとして、お念仏を自分のものとして握りしめてしまう傾向がある、と危惧されたのではないでしょうか。

つまり、「何年前からお念仏をしている」「1日に何回のお念仏を称えている」「人より大きな声でお念仏を称えている」などと、人と優劣を比べたり、他者をやり込める道具にしてしまう。
そういったことを嫌い、避けるために、「念仏は行者のために非行 非善なり」と仰ったのではないでしょうか。

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ゴスペル&声明 [その他色々]

オシャレな街という印象が強い代官山。
しかしそこは戦前から各国の大使館や外国人学校、キリスト教会が多く、そのため空襲の標的にならない場所でもあったそうです。

大使館と教会。
言い換えれば、国家と宗教。
これはどちらも戦争の元になります。

そんな施設の多い代官山で、2016年から「代官山ノエル」という、人種や宗教を超えて平和を祈るイベントが開催されています。
「人種や宗教を超えて」と言っても、主催はキリスト教・プロテスタントの本多記念教会さん。
日程も12月23日で、そもそも「ノエル」がフランス語で「クリスマス」を指す言葉ですから、どうしてもクリスマスっぽい雰囲気にはなります。

でもそこに、寺社フェス向源の僧侶たちが昨年から協力をしています。
私も今回、ご協力をさせて頂きました。

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まずは向源の名物でもある「お坊さんと話そう」
今回はクリスマス時期でお忙しい牧師さんも加わり、「牧師さん&お坊さんと話そう」に!
↑の写真に牧師さんが1人いますが、誰だか分かり……ますよね (^_^;) 

「話そう」ですが、この時期に代官山にいる方は幸せいっぱいかな、と思っていたのですが、仕事関係で悩みを抱えている方の想いを聴かせて頂きました。


もうひとつ出番があり、本多記念教会さんと、閉会セレモニーで声明(しょうみょう:歌のようなお経)の公演をさせて頂きました。

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キャンドルイベントでもある代官山ノエル。
無数のロウソクが揺らめく幻想的な雰囲気の中…

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合わぬ(笑)

閉会式セレモニーは夜、屋外だったので写真はありませんが、声明に始まり、地元高校のブラスバンド部の演奏、そしてゴスペル、聖歌。
寒い中でしたが、だんだん楽しくなってきて、一緒になって「オーハッピーデーイ!」と歌いながらリズムを取ってしまいました(笑)

映画『天使にラブソングを』が好きだったんですが、お寺でもこういうことができたら、また違った層の方が関心を持ってくださるのでしょうね。

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2019年1月号 [和庵だより]

◇ 2018年の漢字 ◇
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毎年、京都の清水寺の貫主さまが揮毫される今年の漢字が「災」になりました。たしかに災害が多い年でしたが、なにもそんな字を選ばなくても…と思ったものの、公募で決まった字が書かれるそうなので、貫主さまも仕方なく書かれたのでしょうね。

起こってしまった災害を無かったことにはできませんが、せめて元号も新しくなる2019年は「災い転じて福となす」という一年になってほしいと願うばかりです。ですがこの「福」というのも、なかなか難しいものがあります。なぜなら、福・幸せとは他者と比較の上に、相対的に成り立つものだからです。


人間の幸福感の研究によると、人は最低限の衣食住が満たされると大きな幸福感を感じるが、その衣食住が高価になることで得られる幸福感は小さいのだそうです。

例にあげられていたのは、アメリカの中間層(立派なマイホーム)とインドの人力車引き(壁がビニールシートの簡素な家)でしたが、両者が感じる「幸福度」は同等でした。


現代の私たちの生活と、親鸞聖人の生きた平安鎌倉時代を比べれば、アメリカとインドより差は大きくなります。電気はある、エアコンはある、車も飛行機もある。昔と比べれば現代人は夢のような豊かで便利な生活をしています。しかし誰もが幸福感に充ち満ちて生きているわけではないことは、皆さんもご承知の通りかと思います。

この先、どれだけ医学や科学が発展しても、物質的な充足を追い求める方向性では幸福感が満たされきることは無いでしょう。仏教で説かれる「足るを知る」「己を知る」道、つまり精神的な充足を求めることこそが、「災い転じて福となす」への近道になるのではないでしょうか。



◎ お 知 ら せ ◎

◎自死者追悼法要「いのちの日 いのちの時間 東京」無事終了しました
毎年12月1日に築地本願寺で行われる大法要、今年は過去最多の200名以上のご遺族が参集し、厳かに法要が執り行われました。

◎なごみ庵 報恩講法要 無事終了しました
参加者が大勢となったため、東神奈川の会議室をお借りして無事に開催いたしました。

◎代官山ノエル「お坊さん・牧師さんと話そう」協力 12月23日(日)13時〜
代官山の本多記念教会(キリスト教)主催で行われるクリスマスイベント「代官山ノエル」に協力します。正確には人種や宗教を越えたイベントとのことですが、「ノエル」という言葉そのものが「クリスマス」を意味し、主催も教会になっています。

私はヒルサイドプラザという場所で「お坊さん・牧師さんと話そう」というブースにおります。また15時と18時にはゴスペルや声明(歌のお経)のコンサートもあります。
街を上げての華やかなイベントですので、お時間のある方はぜひ遊びにいらしてください。

◎二歳参り 12月31日(月)22時ごろより
今年も大みそかの夜10時ごろから「二歳参り(ふたとせまいり)」を行います。
のんびりとご歓談いただき、年越しの時間はお経とお念仏で過ごします。
準備の都合上、ご参加の方はご連絡ください。

◦神之木地区センター写経会 1月から第1火曜日・第3火曜日の月2回に戻ります。ただ1月の第1火曜日は元日ですので、第2火曜日の8日と第3火曜日の15日になります。時間は18時30分より。
◦死の体験旅行 1月16日(水)19時 豊島区 金剛院/なごみ庵 1月以降 日程未定
◦自死遺族の集い 12月27日(木)/1月24日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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三千人 [死の体験旅行]

2013年のはじめに「死の体験旅行」を始め、2018年末、丸6年弱で受講者が3000人になりました。
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興味を持って受けてくださる方がいて、遠方でも招いてくださるお寺や団体があり、企業や職員の研修などもあり、振り返ってみればずいぶん積み重なっていたんだなぁと感慨深いです。

受講の方に「どこでお知りになったんですか?」と尋ねると、けっこう多くの方が「以前に受けた友人・知人に勧められて」とおっしゃいます。

もちろんテレビや新聞や雑誌を見てという方も多いのですが、口コミの力って強いんだなぁと感じます。

3000人の方、全てにとって有意義な体験だったとは、とても思っていません。
でも、このワークショップを受けて結婚や転職の決心を固めたり、自分の大切なものに気づけたとおっしゃって頂いたり、死にたい気持ちが生きたい気持ちに変わったと伝えてくださったり、亡くなった大切な方の気持ちに近づけたとおっしゃったり、多種多様なご感想を頂いてきました。

準備など大変な部分も多いのですが、これが無ければ接することが出来なかった人々と触れ合えるのが楽しくて、今まで続けてきました。
来年以降も、コツコツと積み重ねていこうと思います (^人^)

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