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2019年5月号 [和庵だより]

◇ 還る場所 ◇

また1人、恩師がこの世の縁を終え、浄土にお還りになりました。
16年前、私が築地本願寺の東京仏教学院で学んでいた際、「伝道と教養」という数人のご講師が順に講義をされる授業があり、最初のS先生からは「都市開教」について教わりました。文字通り都市部で新しく寺院を開く活動についての授業で、新しくお寺を開くなんてことができるんだ! と非常に驚いた記憶があります。後にそのS先生から個人的に都市開教について詳しくご指導いただき、徐々に構想を練っていきました。

2人目のご講師が、今回お亡くなりになったT先生です。第一印象は、なんとも大らかな方だなぁ、というもの。聞くと北海道のお寺のご出身で、若い頃は海外開教使としてカナダで仏教を広めていたとのこと。北海道もカナダも大地が広い土地柄です。広い土地で育まれた人は、心も大らかになるのだな、と感じたことを覚えています。お寺に伺うと、関西出身の明るい坊守さまと一緒に迎えてくださり、お二人の人柄が醸し出す居心地の良さを感じました。

最初のS先生から都市開教について色々と伺ったものの、なかなか踏ん切りはつきません。その時にT先生のお寺を尋ね相談すると、「どちらにしても住まいを借りるんだから、ちょっと頑張って借家を借りて、一室を本堂にしてみたらいいじゃない。それでダメだったら場所を移っても、やめてもいいんだし」と朗らかに言葉をかけていただき、悩みがスコーンと突き抜けたように感じ、布教所を開く決心がつきました。

T先生のお寺は「奏庵(かなであん)」。音楽が好きで「奏でる」と、カナダにご縁があったので「カナディアン」とかかっていて洒落ています。それにならい私たちも「なごみ庵」と名付けました。最近はお目にかかる機会がなかなか無いままの別れになったことが悔やまれますが、私もいつか浄土に還った時、しっかりお礼とご報告をさせていただこうと憶念しています。


◎ お 知 ら せ ◎

◎お芝居『脚光を浴びない女』4月17日(水)〜24日(水)下北沢ザ・スズナリ
坊守出演のお芝居『脚光を浴びない女』、4月21日の観覧ツアーは満席になりましたが、別の日はまだ空きがある回もあります。ご希望の方はお寺までお申し込みください。

◎寺社フェス「向源」 5月4日(土)・5日(日)目黒 五百羅漢寺・蟠龍寺
毎年ゴールデンウィークに開催される寺社フェス「向源」ですが、今年は5月4日・5日に
目黒の2つのお寺で開催されます。詳細は「向源」で検索ください。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 合同参拝バスツアー 5月15日(水)9時30分 東白楽駅集合
今年も気候が良いであろう5月の中旬に、合同墓のお参りに出かけます。
まだお席に空きがありますので、ご希望の方はどうぞお問い合わせください。

◎高座バトル 6月8日(土)16時 恵比寿 寺子屋ブッダ 書坊にて
2016年11月に住職が主演させていただいた、高座バトル(中目黒 正覚寺)。同じテーマで落語家さんと僧侶が話の共演をするという人気イベントですが、今回は恵比寿の寺子屋ブッダラボ・書坊さんで開催されることになりました。住職の対戦相手(?)やテーマなど、詳細は次号以降でお知らせいたします。

◎お盆のご案内 7月は14日(日)、8月は11日(日)に法要をいたします。
詳細は次号でお知らせいたします。

◦神之木地区センター写経会 5月7日(火)・21日(火) 18時30分
◦死の体験旅行
5月29日(水) 19時 豊島区 金剛院
5月23日(満席)・9月26日(木) 18時30分 神奈川大学 生涯学習講座
◦自死遺族の集い 4月25日(木)・5月23日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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2019年4月の法語 [月々の法語]

真実の信心は かならず名号を具す
True and real entrusting to Amida is unfailingly accompanied by saying the Name.
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2018年1月から『歎異抄』を題材として法話会を進めてきましたが、2019年4月から真宗教団連合の法語カレンダーに戻ります。
今年の法語カレンダーは親鸞聖人のさまざまな著書から言葉が引かれていますが、4月は親鸞聖人の主著である『顕浄土真実教行証文類』からの一節です。

前後の大まかな内容は…
至心・信楽・欲生の三心は、言葉は異なっているが、その意味はただひとつ「真実の一心」である。それを「金剛の真心」とも言い、また「真実の信心」とも言う。
「真実の信心」には名号を称えるというはたらきが備わっているが、名号を称えていても必ずしも「真実の信心」が備わっているとは限らない。
「一心」が大切なので天親菩薩は『浄土論』の始めに「我一心」とお説きになった。
…となっています。

<私のあじわい>
浄土真宗では「南無阿弥陀仏」のお念仏を大事にします。
1日に何回お称えしなさいとか、大きな声で称えなければならないという決まりはありませんが、とにかくお念仏が大切ですよ、と説いています。

先日、大切な恩師のお通夜に参列をしました。僧侶として尊敬する方で、私が今の道を歩んでいるひとつの原点となった方でもあります。

寺院の住職の通夜ですので、参列者にも多くの僧侶が並びます。だからでしょうか、あちこちで「なまんだぶ…」「なんまんだぶつ…」とお念仏の声が聞こえます。別に「皆さん一緒に称えましょうね」というタイミングではなく、思い思いに口から漏れ出しているのです。

これを耳にしながら私は、なかなかお念仏が出てこない自分に気がつきました。もちろん「皆さんご一緒に」とか「それでは合掌して」という時には出てくるのです。でもそれはクセのようなものではないか、格好がつくから称えているのではないか、と自問自答します。

それに比べ、周囲で息をするようにお念仏をしている方々はどうなのだろうか、と考えてしまいます。真実の信心が備わっていて、本人も気づかぬほど自然にお念仏を称えているのであれば素晴らしいことですが、外から見てそれは分かりません。
単に口グセになっっているだけかもしれない、または、そうすることが僧侶らしいから称えているのかもしれない……

恩師の通夜で余計なことを考え、思いは千々に乱れたまま通夜の読経が始まりました。もちろん普段慣れ親しんだお経ですが、手元に経本が無いので暗誦になります。しかも節が少し違うので余計なことは考えられず、自然と無心になっていきます。

そこでようやく自分の思い計らいを手放し、「我一心」という状態になることができたのです。そうまでしないと一心になれない自分を、恩師は無言で諭してくれたのでした。

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週間SPA! 掲載 [死の体験旅行]

ここのところ雑誌への掲載が続いていますが、電車の中吊り広告でよく目にする『週間SPA!』にも掲載していただきました。
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見開き2ページで『「死を体験」したい人々』という特集が組まれ、「死の体験旅行」の他にもデスカフェや入棺体験について書かれています。

「終活は自己啓発になっていた!」という書き出しに一瞬「んっ!?」と思ったものの、自己啓発という言葉の本来の意味は問題ないものですので、なるほどそういう面もあるなと腑に落ちました。

普段なかなか手に取らない雑誌ですが、掲載紙を送っていただいたのでアチコチ読んでみようと思います (^_^)

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対談 下河原忠通さん×占部まりさん [その他色々]

東京 恵比寿の英治出版Baseで行われた、医師の占部まりさんがシルバーウッド社長の下河原忠通さんをゲストに迎えるトークイベントに行ってきました。

占部さんは日本メメント・モリ協会を立ち上げており、以前に「死の体験旅行」を受講していただいたご縁です。

下河原さんは「銀木犀(ぎんもくせい)」というサービス付き高齢者住宅を運営する会社の社長で、その個性的な取り組みによりカンブリア宮殿で取り上げられたこともあります。
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私の母も高齢になり様々な問題が生じていますし、また日本の高齢者医療や看取りに関して非常に興味があるので参加をしました。


下河原さんは元々は福祉系ではなく建築業界の方ですが、様々な形式の建物を手がける中で「サービス付き高齢者住宅」に携わり、現在は首都圏に10ヶ所以上の施設を運営されています。

銀木犀は、高齢者がその人らしく生活することを大切にしています。
そのために、とにかく本人の意思を尊重する・余計な医療はしない・自分で出来ることは自分でしてもらう、ということを徹底しています。

施設内に駄菓子屋さんを作って、近所の子どものたまり場になっている場所もあるとのこと。全く別の業界から入ったため、常識にとらわれない発想ができたようです。


中でもハッとさせられたのは、「入居の際、どこで死にたいですか? と聞くんです。そして入居後も1年に1度は尋ねます」という言葉です。

生にあまりに価値を置きすぎ、死を口にすることはタブー視されがちです。しかも高齢者にそれを直接聞くのは誰しも躊躇するでしょうが、それを臆さずに尋ねます。

そして死期が近づいた時、集まったご家族に「皆さんはどうしたいですか?」とは尋ねず、「ご本人はこのように死にたいと仰っていました」と話すのだそうです。

「皆さんはどうしたいですか?」と尋ねれば、家族はやはり「できるだけのことをしてください」と言わざるを得ません。しかし「本人の意思はこうです」と言ってもらえれば、それを尊重したいという気持ちになるでしょう。


死期を迎えた人に対し過剰なまでの医療を施してしまう原因の1つは、家族にしても医療者にしても死の決断をしたくない、という心理があるのだと思います。

しかし下河原さんは死を忌み嫌わず、真正面から、しかしサラリと明るくさえある向きあい方をしています。だからこそ入居者の本音を聞き出すことができ、いざという時に本人の意思を代弁することができるのでしょう。

個性的な取り組みに注目が集まっていますが、私はこの「死の決断を支える」ことが下河原さんの取り組みの骨子になっているのではないか、そう感じました。

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2019年4月号 [和庵だより]

◇ 3.11から8年 ◇

自分自身の生や死について深く考えるワークショップ(体験学習)「死の体験旅行」は、毎月池袋の真言宗 金剛院さまをお借りして開催させていただいています。その日程を決める時、3月はあえて11日にしました。そう、東日本大震災の日です。

以前は死の話題は「縁起でもない」と避けられるものでした(ちなみに「縁起」本来の意味は、全ての事象には原因と条件があって結果が出る、というものです)。しかしあの大震災があって、死の話題をしようが避けようが、いつ突然にそれはやってくるのか分からない。ならば時には考えておかなくてはならない。日本人の多くがそう考えるようになったのだと思いますし、だからこそ「終活」という言葉も一般に広まりました。

また、メディアでも「死」はよく取り上げられるようになりました。「死の体験旅行」もやはり3.11の影響か取材も多く、3月5日発売のサンデー毎日、3月11日放送のNHKひるまえほっと、3月16日発売のDIMEと続きました。

仏教は最初の段階から、死から目を背けず見つめなさい、と説いてきました。なにしろお釈迦さまご自身の出家の動機のひとつは、葬列を目にしたことだと言われています。そして…
・明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかわ(親鸞聖人)
・まずは臨終のことを習うて、後に他事を習うべし(日蓮聖人)
・朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり(蓮如上人)
・生のみが我らにあらず、死もまた我らなり(清沢満之)
などなど、僧侶の死に関する言葉は数多くあります。いえ、仏教だけでなく、ありとあらゆる宗教・哲学で「死」を問題にしているのです。皆さんも「縁起でもない」と避けず、時にはじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。


◎ お 知 ら せ ◎

◎春のお彼岸法要 〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜
3月17日(日)13時より なごみ庵
お彼岸法要では、読経の後、坊守による絵本の朗読があり、続けてその絵本の内容に関する法話をいたします。どうぞお子さんやお孫さんもお連れになり、ご参加ください。
なお、茶話会のお菓子の準備などもありますので、できるだけ出欠と人数をお知らせいただければ有り難いです。

◎観劇ツアー『脚光を浴びない女』 4月21日(日)14時 下北沢ザ・スズナリ
坊守出演のお芝居『脚光を浴びない女』、一緒に観に行きませんか? ツアー日のほか、4月17日(水)〜24日(木)まで公演があります。お寺までお申し込みください。

◎寺社フェス「向源」 5月4日(土)・5日(日)目黒 五百羅漢寺・蟠龍寺
毎年ゴールデンウィークに開催される寺社フェス「向源」ですが、今年は5月4日・5日に目黒の2つのお寺で開催されます。詳細は「向源」で検索ください。
会場の1つである五百羅漢寺は、平成27年10月の合同バス旅行で訪れた、特徴的な本堂のお寺です。またもう1つの蟠龍寺は、山手七福神の弁財天が祀られています。

◎三浦霊園 合同墓 倶生の碑 合同参拝バスツアー 5月15日(水)
今年も気候が良いであろう5月の中旬に、合同墓のお参りに出かけます。
詳細は別紙をご覧ください。

◦神之木地区センター写経会 4月2日(火)・16日(火) 18時30分
◦死の体験旅行
 4月22日(月) 19時 豊島区 金剛院
 5月23日(木)・9月26日(木) 18時30分 神奈川大学生涯学習講座
◦自死遺族の集い 3月28日(木)・4月25日(木) 10時30分 築地本願寺にて

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DIME 2019.3.15日号 [死の体験旅行]

雑誌DIMEの「バズワード」というコーナーで、「死の体験旅行」のご紹介をしていただきました。
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「バズる」って言葉を初めて聞いたのは何年前でしょうか…。
蜂がブンブン飛び回っている様子を「buzz」と言うそうで、そこからネット上で注目を集めるものを「バズる」と言うようになったそうです。

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3.11から8年の日に [死の体験旅行]

「まちのお寺の学校」事務局と「死の体験旅行」の予定を数ヶ月ごとに決めていますが、3月はある思いをもって3月11日に決めました。もちろん誰の心にも深く記憶が刻まれる、東日本大震災の日です。

一昔前まで「死」のことを考えるなんて「縁起でもない」と避けられていました(ちなみに仏教語である「縁起」の誤用ですが)。しかし最近では終活という言葉が一般化しましたし、テレビや新聞・雑誌でも「死」に関する特集をすると視聴率や売り上げが伸びると言われています。

その変化の根底に、私は東日本大震災があったと考えています。つまり、科学も医学も発達して不慮の死などそうそう無いだろう、そう思っていた私たちに突きつけられた現実。それは800年前に親鸞聖人が「明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかわ」と詠んだように、私たちは明日のいのちすら保証されていないことに、改めて気づかされたということになるのでしょう。

なのでその日に「死の体験旅行」を開催することにしました。
いつもは平日夜のせいか、急に欠席になる方もちらほらいらっしゃいます。しかし今回はほぼ全員出席という珍しい状況になったのも、もしかしたら3月11日だったからかもしれません。
また、もとは2月上旬の放送予定だったNHKひるまえほっとが、大幅にズレて今日の放送になったこともご縁を感じることです。

参加の皆さんとともに、自分のいのちや大切なものに向きあう2時間を過ごすことができました。
有り難うございました。

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WS開始前、逢う魔が時の金剛院 蓮華堂。

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NHKひるまえほっと [死の体験旅行]

明日2019年3月11日(月)の11時30分前後に、NHKひるまえほっと(関東甲信越)で「死の体験旅行」のことが少し取り上げられる予定です。

実は当初は1月末〜2月頭の放送予定だったのですが、今年は国会中継が非常に多く延び延びになっていました。
なので今回も「また延びるんじゃ…」と疑心暗鬼ですが、担当者さんが「今回は確定です!」と仰るので信じて待ちます。

奇しくも東日本大震災の日に、生死について考える内容ということになるので、これもご縁だったのかもしれません。
スクリーンショット 2019-03-10 03-10 8.20.53.png
http://www4.nhk.or.jp/P2542/

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2019年3月の法語 [月々の法語]

今年は去年に引き続き、親鸞聖人のお言葉を弟子の唯円(とされています)が聞き書きをした『歎異抄(たんにしょう)』を題材としてお話しさせて頂いています。
スクリーンショット 2019-03-04 03-04 15.11.31.png
第十条は歎異抄の中で最も短い条となっていますので、まずは前文をご覧ください。

念仏には無義をもって義とす。
不可称 不可説 不可思議のゆえにと仰せ候ひき。

これだけです。
しかし短いですが非常に深みのある内容で、またこれを説明することは大きな矛盾を孕んでいます。
なぜなら、「お念仏は言葉で説き尽くすことができない(不可説)」と書かれている、その内容を説明しなければならないからです。
でも人は、言葉以外ではなかなか思いを伝えられませんので、なんとかお話しをしてまいりたいと思います。

「義」には「意味・理由」という意味合いがあります(ややこしい言い回しですが)。ですので1行目は「意味や理由が無である、というわけです」となります。

ただここでの「無」は「無い、ナッシング」ということではなく、続く2行目にも書いてありますが、「人知の及ぶところではなく、はかりしれない」ということを表しています。

実はこれは浄土真宗だけではなく、仏教の他宗派や他宗教についても、その深奥は人知の及ばない、なかなか掴みきれないものだと思います。

たとえて言うと鰻のようなもので、鰻はヌルヌルとぬめって動き回るのでじっと掴み続けていることができません。一瞬掴んで人に渡そうとしても、ツルツルと落としてしまいます。
宗教が表す深奥もやはりじっと掴み続けていられないもので、仮に「よし、掴んだ」と思って人に説明しようとしても、なかなかうまくいきません。

また『夜と霧』の著者V.フランクルは「人生の意味を問うのは、たとえばチェスのチャンピオンに『最も良いチェスの手はどういうものか』と訪ねるようなもので、実際にはその時々に応じて違う展開になるので、最も良い手など無い」と答えるでしょう。人の生きる意味も同じで、実は人生が私たちに問いを投げ掛けているのです」と仰いました。

仏教は、古くは「仏道」と言いました。
道である以上、生涯をかけて歩み続けるものです。
なので事前に決まった「義」など無い「私の人生」を、真摯に歩んでいかなければならないのでしょう。

そしてその人生の羅針盤となり杖となる仏道を、私たちは聴き続けていくことが大切なのではないかと思います。

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サンデー毎日 完璧な終活 [死の体験旅行]

2019年3月5日発売の雑誌「サンデー毎日」(3月17日号)の特集、「完璧な終活」で「死の体験旅行」を取り上げていただきました。
Travis Japan・ビューン.png
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2019/03/17/

いきなり特集の主旨に反することを言って申しわけないのですが、「完璧な終活」というものは存在しないのではないかと思います。

理由は2つ。
ひとつは、終末期を含む人生はその人それぞれ固有のものであり、また時と場合によって良い悪いが変化し続けるものなので、固定的な「完璧な終活」というものは存在し得ないのではないか、ということ。

もうひとつは、亡くなる本人が最後の最後まで目にすることができないこと、つまり完璧かどうか目にすることができないということが理由です。


……と揚げ足取りはここまでにしておいて (^_^;) 
第3弾と銘打たれた今号の特集で取り上げられているのは4人。
まず私の「死の体験旅行」、次に在宅ホスピスに携わる医師、次に看取りに携わる看護師、最後にメメント・モリ協会を立ち上げた医師と、私以外みなさん医療者です。

そして嬉しかったのが、4人目の医師 占部まりさんは以前に「死の体験旅行」をお受けくださり、交流させていただいている方だったことです。意外なところで再会することになりました。

銀行や美容院などで目にしたら、161ページを開いてみてください (^人^)
もちろんご購入くださってもOKです!

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